ひと玉で何編もう?
思わず一目惚れして買った糸。
買ったはいいけど、何に使おう・・・?
編み物好きなら、一度はこんな経験があるのではないでしょうか。
私も素敵な糸に出会うと、ついつい買ってしまいます。笑
こちらは、アイスランドの手染めのお店、HESPAさんで出会った糸。

オレンジと赤、そこにほんのり黒が混ざった、素朴で美しい糸。
あまりにも素敵で、何を編むかなんて考えず、ただただひと玉買って帰りました。
でも、ここでひとつの問題。
「で、何編む?」
50gの糸。
ショールを編むには足りないし、素朴な手触りは、首に巻くものには向いていなさそう。
いっそのこと、このまま壁にかけてオブジェとして楽しむ……?
それも悪くないけれど、せっかくなら編んで楽しみたい。
今日は、そんなひと玉の糸を作品に変えるまでの様子をお届けします。
まずは、いろんな針で編んでみる。
この糸がいちばん素敵に見えるのは、どんな編み地だろう。
私は、同じ糸でも編み方ひとつで、作品の印象は大きく変わると思っています。
だからこそ、まずは糸の魅力を探るところから。
と、いうことで。
とりあえず、まきまきしていきます。


はあ、、なんて美しい糸。
やっぱり飾っておこうかな、とよぎります。笑
(でも、やっぱり編んでみたい!)
毛糸には推奨針のサイズが書かれていることが多いですが、
私はあまり気にせず、細い針から太い針まで、いろいろ試してみます。

ぎゅっと目の詰まった編み地で手袋を編むのも、
ザクザク太い針でショールを編むのも楽しそうな糸。
ああ、なんで1玉しか買ってこなかったんだろう、とちょびっと後悔しながらも、黙々と試し編みをする時間は、なかなか幸せです。
いろいろ試した結果、今回は細めの針で編んだ、
ぎゅっと目の詰まった編み地が好みでした。
ということで、2.5mmの針に決定!
さて、この編み地で何を編もう?
少ない糸でも編めて、このぎゅっとした編み地を活かせるもの……。
作ってみる
今回思いついたのは、イヤーカバーの着せ替え。

自転車に乗るときにずっと愛用していたものですが、
ここ数年は少し飽きてしまい、クローゼットに眠ったままになっていました。
これをお気に入りの糸でリメイクしたら、楽しいんじゃないかって閃いてしまったのです。
内側のファーの色とも合いそうだし、この上から縫い付ける??
そうと決まれば、すぐ実行!

ちょっと変わった形をしていますが、なんとなく増やし目と減らし目をしながら、形を近づけていきます。
ニットは伸縮性があるので、大体の形が合っていればOK!
多少のずれは、縫い付けるときになんとかなります。笑
編み地は、あれこれ試した結果、ケーブル模様に決定!
当ててみると、うん。いい感じ。

この調子で編み進めていきます。
本体が編めたら、いよいよ縫い付け。


わ!めっちゃ可愛い!!
想像以上の仕上がりに、思わず自画自賛です。笑
このままでも大満足ですが、せっかくなのでもうひと工夫。
縁取りも作ってみることにしました。
少し手を加えるだけで、また違った表情になるのが面白いところです。

こんな感じに細長く編んだら、
縁に沿って縫い付けていきます。

こうして、ひと玉の糸からイヤーカバーができあがりました。


ひと玉から広がる楽しみ

編み物の面白いところは、何を作るか決まっていなくても、始められること。
好きな糸を見つけて、まずは編んでみる。
編み地を眺めながら、何にしようか考えてみる。
ときにはほどいて、違う針で編み直してみる。
そんな寄り道の中から、思いがけずお気に入りのものが生まれることがあります。
何を作りたいかわからないときも、いつかどこかで買った思い出の毛糸を触っていると、少しずつアイデアが浮かんでくるかもしれません。
そして、何度でもほどいて、やり直せるのが編み物のいいところ。
だからこそ、失敗を恐れず、思いつくままにいろいろ試してみたくなります。
編んだり、ほどいたり。
そんなふうに思いつくままに手を動かしていたら、きっと何年経っても飽きることなく遊べてしまうんだろうなと思います。

今年は出番がないかな、と思っていたイヤーカバー。
お気に入りの糸のおかげで、寒い日が少し待ち遠しくなりました。