デンマーク留学を考えている方に贈る、フォルケホイスコーレを満喫するための10つの心得

   

こんにちは。ERIです。
月日が経つのは本当に早いもので、こちらでの生活も残り1週間となりました。

家族のような存在になったクラスメイトたちと離れた後の生活がリアルに想像できず、まだ寂しさに浸ることもできない状況ですが、きっとあっという間に旅立ちの日が来るのではないかと思っています。

ところで、驚いたことに、来学期は私のいるフォルケホイスコーレに2名もの日本人生徒が来る予定なんだとか!
創設40年にして私が4人目の日本人であることを考えると、にわかに信じがたい話です(笑)
また、大変ありがたいことに私のブログを読み、この学校もしくはフォルケホイスコーレに興味を持ったと言ってくださる方にも数人出会いました。

ということで、今日は、フォルケホイスコーレでの生活を満喫するためのポイントトップ10を挙げてみたいと思います。
完全に私の主観ですが、私のいる学校に限らず、フォルケホイスコーレ留学全般に共通して言えそうな心得です。

また、フォルケホイスコーレへの留学を具体的には考えずとも、デンマークやデンマーク人について知りたい方にとっても、多少なり参考になる内容かと思います!

1.基本的な英語力

言わずもがなですが、英語力(もしくはデンマーク語力)がないと、コミュニケーションは成り立ちません。
「言葉がなくても人間通じ合える」という考えは否定しませんが、学校で授業を受け、他者とコミュニケーションする中で学ぶとなると、英語のスピーキング・リスニング(・リーディング)力は必須と言えます。

なお、留学中のみならず、90日を超えるデンマーク留学に不可欠な居住許可の申請にあたっても英語力が問われる可能性があります
実際、私が大使館に行った際、近年値段の安さも助けになって、休暇があるからと気軽にフォルケホイスコーレ留学を志す人が増えているため、デンマーク側の受け入れ基準が厳しくなりつつあり、語学力が低い場合は面接などの追加チェックが入る可能性がある旨を伺いました。

2.基礎的なデンマーク語会話力

私のいるフォルケホイスコーレは授業の大半が英語で行われますが、デンマーク人の生徒が大半のため、日常会話はデンマーク語でなされることが多いです。
非デンマーク人が会話に入ると、英語にスイッチしてくれるケースも多いですが、それでも些細な情報を把握するカギとなるそこら中で聞こえる立ち話が理解できないのは大きなロスだと感じます。

また、こちらに来てからちょっとしたデンマーク語のフレーズを覚えては使うようにしていますが、そうすると、デンマーク人との距離がぐんと縮むように思います。

必須ではないですが、特にデンマーク人の多い学校に滞在する場合は、基礎的なデンマーク語力が身に付いていると、よりフォルケホイスコーレ留学を楽しめること間違いなしです。

3.日本についての知識

授業でも日常会話でも、「日本ではどうなの?」と質問されることが多々あります。
その内容は、地理、歴史、宗教から国民性、文化、離婚率まで多岐に渡ります。
それがトリガーとなって会話が膨らむことも多いので、日本人代表として自分の国についての基本的なことを話せるようになっておくことをおすすめします。

ちなみに私はデンマークに来てから、自分がいかに母国について無知であったかを痛感し、反省しています…。
(日本人ほど日本に興味のない人達は世界にいないのかも知れません…)

また、余談ですが、例えばお箸や折り紙や筆ペン、日本らしい食べ物など、日本の生活や文化などを簡単にシェアできるものを持参すると、より話が盛り上がるのではないかと思います。

4.社交力

フォルケホイスコーレでの生活を満喫するには、多くの新しい人と関係構築が欠かせません。
(私自身について言えば、授業から学んだのと同じくらい、人との会話から学んでいることがあるように思います)

日本では、初対面の相手に気軽に話しかけたり微笑みかけたりするのはあまり一般的ではありませんが、こちらでは”Hi!”の一言や目が合った時に笑顔を見せることが会話の発端になることが多いです。

日本人と同じく、デンマーク人に対しての方が話しかけやすいと感じるデンマーク人も少なくない印象なので(特に英語が流暢でない場合)、自分から挨拶をしたり話しかけるなど、関係構築のきっかけづくりをすることをおすすめします。

なお、私は元々初対面の人に話しかけるのが苦手な性格ですが、デンマークに来てから意識的にこれを実践することで、かなり多くの人と知り合い、親しくなることができています。
デンマーク人の中には話し好きな人が多いので、きっかけさえ作れれば、多くの場合会話が続きます。

5.自己開示

デンマークでは、基本的にタブー視されるトピックはないそうです。
宗教、政治、パートナーシップ(離婚含む)、性、抱えている問題など、時にこちらが躊躇するくらいダイレクトな表現で議論をします。

私自身、出会って2時間の生徒に自分の精神的な弱さについての議論を持ちかけられた際は、あまりのオープンさに唖然としましたが、それをきっかけにどんなことでも話せる心の距離の近さを感じる相手になりました。

日本人は相手の性別や年齢や状況などを考慮し、相手の気分を害しかねないテーマは俎上に載せないところがありますが、デンマークにいる間そのハードルを下げられると、より他者と親密な関係が築け、また自分の世界観も広がるのではないかと思います。

6.オープンマインドと自立心

5.と重複しますが、デンマーク人は、どんな物事についても自由に意見をします
例えば、アートの授業で油絵を描いていると、先生のみならず、多数の生徒が好き勝手にコメントやアドバイスをくれますし、「ERIはこういう人だよね」といった言葉をもらうこともよくあります。

ですが、彼らが他者に関することにも気軽に意見するのは、相手を操作しようと思ってではなく、相手(事の当事者)に自分の意見を取り入れるか捨てるかの意思決定権限および責任があると思っているからです。
自分の意見が採用されなくても、気分を害する人はほぼいないのではないかと思います。

私は日本で働いていた頃、他者から意見されることが好きでなかったのですが(自分を操作しようとしているように感じられたため)、あくまで意思決定の権利と責任は100%自分にあるという前提で他者の声に耳を傾けると、どんな意見からも学べることが多くあるなと感じます。

多くの人の声にありがたく耳を傾け、その上で自分がベストだと思う選択をする姿勢があると、フォルケホイスコーレでの生活がより充実したものになるはずです。

7.発信力

日本人のように相手に言われずとも慮って動く国民は稀かと思いますが、デンマーク人も例外ではありません。

ただし、働きかければこちらがびっくりするくらい親身になって助けてくれます
たとえば、「今週末コペンハーゲンに行きたいんだけど、誰か車で乗せて行ってくれない?」であったり、「病院に電話したいんだけど、デンマーク語が話せないから代わりにかけてくれない?」など。
たとえこちらの依頼を叶えられない場合も、代替案を提示してくれる人がほとんどです。

日本人が相手の時は遠慮して口にしないようなことも口にしてみると、多くの場合、デンマーク人の温かさに触れて、彼らのことをより好きになるきっかけになるはずです。

8.「今」「ここ」に100%集中すること

新しい環境に身を置く際に共通して言えることですが、慣れるまでは孤独感や精神的な疲労感を感じがちです。
そんな時、例えば部屋に一人こもってSNSをチェックするのに時間を費やしたり、或いは日本人の生徒が他にいる場合は日本人同士で固まったりしたくなります。

もちろんそういった時間もエネルギーチャージをするのには大切ですが、刹那的に楽な方に逃げるのではなく、自分がフォルケホイスコーレに来た目的を叶えるために、もしくは長期的に見てフォルケホイスコーレでの生活を楽しむために、どんな時間の過ごし方をするのが一番かを考えることも不可欠かと思います。

私自身は、特に学期の前半、できるだけ多くの時間をオープンスペースで過ごすようにしていました。
そうすることで、予定していなかった他者との交流が生まれるなど、特に新しい人とのつながりといった意味で得られたものが多くありました。

9.違いを受け入れ、楽しむマインド

フォルケホイスコーレに留学を志す方は、おそらくデンマークという国やデンマーク人についてポジティブな知識を持っていることが多いのではないかと思います。
ですが、ここで生活を送るようになれば、もちろんネガティブな面も見えてきます

例えば、私個人が感じたことを少し挙げると、「予想していたほど清潔でない」、「決断がコロコロ変わる人が多い(「一緒に○○しよう」と盛り上がった数時間後に「やっぱり興味がなくなった」と言い出す人は少なくありません)」といったことがあります。

ですが、そういった違いをネガティブに受け止めるのではなくむしろ楽しむ、或いは自分がポジティブに感じる違いにフォーカスするといったマインドが、デンマーク人との関係やデンマークでの生活をより良いものにしてくれるはずです。

10.学校で得たい体験・叶えたい目的についてのクリアなビジョン

これは私のいる学校に限った話かもしれませんが、デンマーク人の生徒の中には、長期的な目標よりも目の前の楽しみを優先して行動する生徒が多いように思います。

それは「人生の休暇」を目的にフォルケホイスコーレに来ている生徒にとってはベストな過ごし方なのかも知れませんが、何かしら得たい体験や叶えたい目的があって留学を志した場合は、そういった生徒たちとは異なる基準で行動する必要があります。

あくまで私の主観ですが、日本人は周りに合わせたり流されることも多いので、自分の行動を決める指針となる「留学のビジョン」を予め持っておくことが、自分にとってより実りの多い留学生活を送る助けになるのではないかと思います。

 

以上、独断と偏見でフォルケホイスコーレでの生活を満喫するポイント10選を挙げてみました。
あくまで一意見ですが、これからフォルケホイスコーレに留学しようとしている人にとって、何かしらの参考になれば嬉しく思います。

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