【MBTI中級編】人の判断の基準は4種類。同じ環境で育った兄弟の「決め方」がこんなに違う理由って?

      2020/08/03

MBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インディケーター)の中級編の続きです。
今回は、8つの知覚機能のうち、4種類の意思決定のための機能についてお伝えします。

あとの4種類の情報収集・学習のための機能についても、ぜひ以前の記事から合わせてお読みくださいね!

さて、知覚機能には以下のものがありました。

内を向いた情報収集のための機能
Introverted Sensing
Introverted iNtuition
内を向いた意思決定のための機能
Introverted Thinking
Introverted Feeling
外を向いた情報収集のための機能
Extraverted Sensing
Extraverted iNtuition
外を向いた意思決定のための機能
Extraverted Thinking
Extraverted Feeling

この中に対になるペアの機能が4組あり、片方が強ければ片方はその分弱くなるとお伝えしました。
足し合わせて100になる2機能で、片方が90ならもう片方は10になると捉えると分かりやすいでしょうか。

その4組のペアがこちらです。

<情報収集のための機能>
A)Introverted Sensing⇔Extraverted iNtuition
B)Introverted iNtuition⇔Extraverted Sensing
<意思決定のための機能>
C)Introverted Thinking⇔Extraverted Feeling
D)Introverted Feeling⇔Extraverted Thinking

人は、情報収集のための機能、意思決定のための機能の中からそれぞれ1組ずつ(つまり、上記AかBのいずれかとCかDのいずれか)、計4つを上位の機能として持ち合わせています。

前回A)とB)のペアについて扱ったので、今回の記事で残りの2ペアの機能について説明していきます。
今回は意思決定のための機能についてです。

なお、英語の専門名称だとピンと来ない方もいると思うので、私の解釈で日本語のニックネームも付けます。(もっといいものが思い浮かんだら、随時アップデートします)

意思決定のための機能

C)Introverted Thinking⇔Extraverted Feeling

Introverted Thinking【論理の整合性】
人口の約20%が強み(1位か2位の知覚機能)として保有します。
※こちらのブログで挙げている比率は、基本的にアメリカのものです。

内の世界にある、データやリソース、指標などのファクトに基づいて、人の要素にフォーカスすることなく、ロジカルに意思決定をします。
ある物事に関して自分の中で論理的に納得のいく判断をするために、矛盾や非整合性のないクリーンなデータをできるだけ多く収集することを好み、それを乱しがちな人の感情や社会の慣習等を無視する傾向にあります。
常に情報の一貫性や整合性に注目しているため、矛盾に気付いたり人の嘘を見破るのが得意で、「正確な情報を共有することは善」という認識のもと、年齢や上下関係等を気にすることなくどんな相手に対してもそれを指摘します。
また、これら特質は、相対性理論を唱えたアインシュタインのように、今までにない独自の観点で物事を見ることにも繋がります。

●Extraverted Feeling【皆の和】
人口の約30%が強みとして保有します。中でも女性の比率が高く、女性の約40%はこの機能を上位2つのいずれかに持っています
外の世界にある、人への感情的な影響にフォーカスして意思決定します。
「皆」の感情的ニーズを叶えることを大切にし、そのために個人よりも集団に焦点を当てます。(幼い頃には個人の感情に注目し、自分だけでなく周囲が複合的にその人の感情に影響を与えることを理解すると、徐々にその範囲を広げて集団に注目するようになります)
人との感情的なつながりを何より大切にするため、自らの感情を隠すことなく外に表現します。
集団や組織の和を保つ要件である上下関係や各人の役割などの社会的慣習・責任を重視し、和を乱す個人の自己主張や歯に衣を着せぬ物言い等を嫌います
ゴシップを好む傾向にありますが、その背景には、客観的な出来事について他者と見解を共有することで、集団の和を保つための暗黙のルールを形成しようという狙いがあります。
自らはほとんど席につくことなく、終始客をもてなし続けるパーティーのホストのように、皆にとって温かく、居心地のいい場をつくることを得意とします。

D)Introverted Feeling⇔Extraverted Thinking

●Introverted Feeling【自分への誠実さ】
人口の約25%が強みとして保有します。
内の世界にある、人への感情的な影響にフォーカスして意思決定します。
4種類の意思決定のための機能の中で、もっとも主観的で、他人からの理解を得にくいものです。同じく内の世界を向いたIntroverted Thinkingと違い、理路整然と説明できる「論理」を大切にしているわけではなく、また同じく感情を重視するExtraverted Feelingと違い、「皆(周囲の人々)」の満足を重視するわけでもないためです。

ある物事に関して自分の中で感情的に納得のいく判断をするために、常に自分の心の動きを観察し、価値観・道徳観を明確に持とうとします。
人の感情の複雑さに通じており、他の個人の多様な感情を尊重すると同時に、「悲しい」「嬉しい」など端的な言葉が存在しない感情を、パフォーマンスやアートその他の方法で表現することで、外に共有しようとします。
自分や他者が自分の価値観や道徳観に従って行動することを重視・歓迎する一方、目的達成のために感情を偽ること(ごますり等)や、個人が自分らしさを表現することを妨げるシステムを嫌います。
自分の感情という超主観的な情報を判断基準にするため、外の世界の情報を十分取り入れないと偏った考えを持つ恐れがあり、また価値観や道徳観がクリアでない場合は、一時的な感情に流されて長期的なゴールをおざなりにする恐れがあります。
自身の心の納得感が原動力のため、「これだ」と心から確信が持てる何かが見付かった時には、あらゆる障害を超えてゴールまで突き進みます。

●Extraverted Thinking【ゴール達成の効率性】
人口の約25%が強みとして保有します。中でも男性の比率が高く、男性の約35%はこの機能を上位2つのいずれかに持っています
外の世界にある、データやリソース、指標などのファクトに基づいて、人の要素にフォーカスすることなく、ロジカルに意思決定をします
論理に基づき意思決定・判断するもう一つのIntroverted Thinkingとは違い、自分にとってより納得感のある論理を導くための小さな一歩の積み重ねを重視するのではなく、外の世界で評価される結果を出すための最短ルートをとることを優先します。
To doリストを片付けることに快感を覚えるため、常に多くをこなしますが、特にこの機能が1位にある場合、休息や家族との時間を後回しにし、ワーカホリックになる恐れもあります。
同じ思考や行動を何度も繰り返さなくていいようにシステムを作ることを好み、チームにおいては効率的なゴール達成を邪魔する個人の感情や自己表現、十分な能力がない人を排除しようとします。
これら特性に加え、良くも悪くも他の人を目標到達のためのリソースだと捉えるため、必要な能力・資質を持つ人をチームに結集し、期限までに成果を出すマネージャーとしてビジネスの場で活躍します。

まとめ

あなたの上位4つの知覚機能に含まれるのが、C)とD)どちらのペアなのかピンと来ましたでしょうか。

前回の繰り返しになりますが、意思決定のための機能2つは、上位4つの機能のうち、1位と4位、もしくは2位と3位のどちらかに位置します。
以前の記事でお伝えした通り、1位の機能を使う時、人は心理学者ミハイ・チクセントミハイの言うフロー状態に入ります。
そのため、意思決定のための機能が1位にある場合は、2・3位にある場合よりも情報収集にかける時間を短縮し、なるべく早く意思決定・判断をしようとします。
結果、「オープンな人」というよりも、「意思のはっきりした人」と見られる傾向にあります。(意思決定した後にブレないかはまた別の話です)
なお、意思決定の機能が外に向いているExtraverted Thinking/Feelingが1位にある人の方が、内に向いている(つまり外には見えない)Introverted Thinking/Feelingが1位にある人よりもさらにその傾向が強まります。

次回は、MBTIの各タイプの上位4つの知覚機能についてお伝えします。

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