【基礎編】自分をフロー状態にさせるには?MBTIの上位4つの機能を徹底解説。

   

今回は、上位4つの知覚機能の構成や特徴についてお伝えします。

Conscious Competence Learning Model

少し遠回りになりますが、マーティン・ブロードウェルが原型を紹介したと言われている、Conscious Competence Learning Modelというものがあります。

この理論では、人が新しいことを学習する際には、どんなスキルであっても
unconscious incompetence(能力欠如に気付かず、その能力の価値も理解していない状態)
→conscious incompetence(能力欠如を意識し、失敗しながら学習している状態)
→conscious competence(能力を有し、その発揮に意識的な努力を伴う状態)
→unconscious competence(能力を有し、鍛錬の結果意識せずとも発揮できる状態)
の四段階を辿るとしています。

翻って、上位4つの知覚能力は、上記の理論に次の通り当てはめられます。(4位から1位に向かって逆順に当てはめています)

1位の機能
unconscious competence
 2位の機能
conscious competence
4位の機能
unconscious incompetence
3位の機能
conscious incompetence

1位の機能は、もともと備わった才能であり、加えて幼い頃から長時間使い続けられるため、早い段階でもはや意識せずとも自然に発揮できるようになります。

2位の機能は、才能ではあるものの、1位の機能と「方向性(内/外)」が逆で、内の世界を好む人は外に、外の世界を好む人は内にアンテナを向けることになるため、自然に使われることは少なく、意識を伴います。

3位の機能は、1位の機能と「方向性」が同じため使われることは多いのですが、元々強い能力ではなく、使うのに意識を伴います。

4位の機能は、元々強い能力でないのに加え、前回お伝えした通り1位の機能の対にあるため、使う際には心地の悪さを伴い、滅多に使われることがなく、意識に上ることもあまりありません。

上位4つの知覚機能の特徴

もう少し分かりやすく整理すると、以下のようになります。

好みの方向性能力高
1位の機能
 <好みでない方向性能力高
2位の機能
好みの方向性能力低
4位の機能
好みでない方向性能力低
3位の機能

好みの「方向性」にあり、能力の高い1位の機能を使う時、人は心理学者ミハイル・チクセント・ミハイの言うフロー状態に入ります。時間を忘れて没頭をしてしまう取り組みには、この機能を使うものが多いです。また、ずっと使い続けてきたことで、自分のアイデンティティがこの機能に基づいて築かれている人も多いはずです。

2位の機能は、能力は高いながら十分に使っていない人が多いため、また好みでない「方向性」=1位の機能と逆の「方向性」で、自分の視野や見解を広げるもしくは深めることに繋がるため、成長のキーとされています。使う際には多少の心地の悪さを伴いますが、アウトプットの質が上がるため、後から振り返ると使う意義が感じられる機能です。

好みの「方向性」にありながら、能力の低い3位の機能は、外からもしくは内からのフィードバックに耳を傾けたくない時、自分を擁護したい時に、1位の機能の解釈や判断を“無条件に”サポートする形で使われることが多いです。使われる頻度が比較的高く、かつ意識に上っているため、この機能に自己投影する人も少なくありません。

4位の機能は、自分の盲点で、人生の中で何度も繰り返される問題はここに付随する傾向にあります。同時に、上手く使うことに強い憧れを感じる機能でもあります。
また、1位の機能の対極にあるため、1位の機能を酷使し続けた結果シャットダウンしてしまった時、1位の機能を使っても問題が解決せず強いストレスを感じた時などに、突如洗練されていない形で顔を出すことがあります。普段のその人とはまるで別人のような振る舞いに繋がりがちです。

まとめると、このようになります。

1位の機能
フロー
2位の機能
成長のキー
4位の機能
盲点/憧れ
3位の機能
自己擁護の手段

この4つの機能は、全て個人の大きな一部なので、無視することなく“うまく”使ってあげる必要があります

1位の機能は、できれば仕事など、成果を出すことが期待される分野(才能が役立つ分野)、長い時間を費やす分野で使ってあげるのが理想です。そうでない場合は、意識的にこの機能を使った活動を日常に盛り込むことで、日々の満足度が上がります
たとえば、前回ご紹介したExtraverted iNtuitionがこの機能に当たる場合は、正確さを問われるルーティン的な業務を繰り返す仕事ではなく、面白い同僚に囲まれて頻繁に新しいプロジェクトに従事する仕事を選ぶ方が成果も出しやすく、フロー状態に入りやすいです。

2位の機能は、使い慣れない内は心地が悪く、避けがちなため、より意識的に時間を投下するのが望ましいです。
たとえば、Introverted Feelingという、自分の内にある感情や価値観と向き合うことで意思決定や行動に繋げる機能が2位にある場合、1位のExtraverted iNtuitionが浅く広く外の世界で情報収集を続けたがるのを時々中断し、ジャーナリングなどを通じ、その情報が自分にとってどんな意味を持つのか深く掘り下げる時間を取ります。そうすることで、Extraverted iNtuitionが見付けた新しい情報やパターンに、深い洞察が生まれます。

3位の機能は、その人の才能ではないため、頼りすぎないようにする必要があります。
2位をスキップし、1位と3位の二者間のループができている人も多いはずなので、2位の機能を意識的に使うことでこの習慣を断ち切ります
たとえば、Extraverted Thinkingという、外の世界で結果を出すために片っ端からタスクを片付ける機能が3位にある場合、1位のExtraverted iNtuitionが生み出した新たな面白いアイデアをすぐに行動に移そうとExtraverted Thinkingが働きがちですが、その前に一度立ち止まり、2位のIntroverted Feelingを使って、その意味や意義を考えるようにします。
この機能は、重要な意思決定や解釈に用いるのではなく、余暇や家族・親しい友人との親密な時間の中で使うのが望ましいです。また、2位の機能の対極にあるため、2位に主導させながら一緒に使ってあげるのもいいです。
たとえば、上の例の続きで言うと、面白いアイデアについて、意味や意義を考えた結果「エコでありたい」という自分の価値観に反する部分があると判断した場合、Extraverted Thinkingを使い、アイデアの核は保ったままどうしたらエコな形で実現できるか考え、実行します。

4位の機能は、その人の才能ではなく、使われる機会も少ないですが、うまく使ってあげないと強ストレス下で望まぬ行動・言動を引き起こすため、安全な形で使うのが大切です。
1位の機能の対極にあるため、1位を補う形で使うのがいいです。
たとえば、前回ご紹介したIntroverted Sensingがこの機能に当たる場合は、1位のExtraverted iNtuitionが主導する形で出向いた新しい場所への一人旅で、後から振り返れるよう写真を撮りためて見返したり、その地で出会った素敵な風習を自分の日々にルーティンとして取り込んでみることなどが考えられます。

次回は、8種類の知覚機能の概要をお伝えします。

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