「成功への近道は、勤勉よりも勤労よりも”休息”すること」休む=悪と捉えている人こそ知りたい、脳を劇的に強化する東洋発祥の瞑想TM

   

こんにちは、ERIです。

忙しい毎日の中で、「休む」という言葉を聞くとどんな印象を持ちますか?

「そんなことしている暇はない」「全て済ませたら休む(≒永遠に休めない」など、休むことをサボること、もしくは取り組みの進捗を休んでいる期間分遅らせることと捉えている方も多いのではないでしょうか。

私の通うフォルケホイスコーレが打ち出すメッセージの中で当初取り込むのに抵抗があったものの筆頭に、「まずはとにかく休め」というものがあります。

「まずは元気になること、次に啓発されること」

フォルケホイスコーレの父であるグルンドヴィが残した言葉に、”First, enliven. Then, enlighten.”というものがあります。
日本語にすると、「まずは元気になりなさい。その次に、自己啓発しなさい」となります。
上述の「全て済ませたら休む」とは逆の発想ですね。

活性化された心身という土台なしに学んでも実にならない、とも解釈できるかと思います。

他のフォルケホイスコーレがどういった指針のもと運営されているのかは分かりませんが、私のいる学校では、何よりも優先して休むように指導されます。
ここで過ごす目的は、”Invest in rest and gain in activity.”(休むことに注力し、結果アウトプットの質を上げる)だとまで言われました。

休みたい場合は、授業を欠席しても、途中で抜けても、教室で横になっても構いません。

また、ヘルスクラスの先生に疲れていることを伝えた際、睡眠が足りていないのではないかと言われ、目覚まし時計をセットして寝ていることを伝えたら、それを即時止めるように言われました(笑)
寝すぎてしまうのが嫌だと伝えたのですが、体は必要としているだけ休息をとることを知っているので、その心配はないとのこと。

実際にやってみると、体調を崩している時には9時間、通常は8時間で目が覚めることが分かりました。(周りの生徒の中には、7~7時間半で自然に目が覚める人も多いようです)

睡眠による休息

そんな環境で暮らしていると明確に感じるのですが(日本で働いていた頃は日々睡眠不足だったので実感がありませんでした)、睡眠の質が悪かった日は間違いなく日中の自分の状態(気分や頭の回転)が低迷します。

日中にぼーっとしてしまったり、普段ポジティブに捉えられることがネガティブに感じられてしまうなど、エネルギーレベルが落ちているなぁと感じる瞬間が途端に増えるのです。

6時間睡眠後の脳の働きは泥酔状態に近いと言われますが、上記で紹介した「休むことに注力し、結果アウトプットの質を上げる」という言葉は真実だと感じます。

近年の研究の結果判明したそうですが、睡眠によって一晩7グラムの脳内不要物質(ストレス・疲労他)を除去することができ、それがされずに蓄積されると脳がどんどん退化していくそうです。

そして、睡眠によってここ数日間のストレスや疲労を取り除くことはできるものの、それ以前のものにアプローチすることはできないそう。

つまり、俗に言う「寝溜め」は本来できないものだということです。

日本にいると、まるで睡眠時間の短さを競うような会話をしている人達によく出会いますが、この事実を知ると、睡眠を軽視することの恐ろしさに気付きませんか?
(そもそも体や脳は使い古すものだ、という考えの方もいらっしゃるのかも知れませんが…)

ちなみに、ストレスがひどく溜まると眠れなくなることがありますが、それは脳の神経系の中に化学的な傷ができてしまった結果だそうです。

なお、脳の中でもストレスにより大きな損傷を受けるのは前頭葉ですが、ここは人間を人間足らしめる脳の司令塔。感情をコントロールしたり、他の分野とつながって情報を共有し、決断に結びつける働きを担います。ここが損傷すると動物のように「戦うもしくは逃げる」という直情的な反応を示すようになり、それがそのまま決断に結びつくようになるようです。

ストレスを溜め込むことなく随時除去することの大切さが身に染みて感じられる話です。

瞑想による休息

なお、睡眠によって取り除くことができなかった脳内不要物を除去する力があるのがトランセンデンタル・メディテーション(以下TM)です。

TMを簡単に紹介すると、マントラを脳内で唱えることにより、意識の深層にアクセスするスタイルの瞑想です。

マインドフルネスと違い、集中力や頭を空っぽにすることを求めないので、誰でも簡単に習得することが可能だと言われています。

私も2月上旬にTMを始め、毎日20分の瞑想を二回行っています。

ちなみに、TMを伝授できるのは特別な訓練を受けた人に限られるのですが、私は学長に自分の周波数に合ったマントラを授けてもらい、お香を焚いた部屋にお花や果物をお供えして、イニシエーションの儀式を執り行ってもらいました。

TMには、最も深い眠りの2倍の休息効果があり、この瞑想を活かせば何年も前の疲れにまでアプローチすることが可能だと言います。

といっても、TMにより過去の疲れを取り除くことはできるものの、過去の睡眠不足を埋め合わせることはできないようで、睡眠を補うためにはTM中の居眠りを受け入れる必要があると言います。

散々寝ておきながら不思議なのですが、特に始めたばかりの頃は6-7割のTMで眠りに落ちていた気がします。

これを3ヶ月続ければ、過去一年間の睡眠不足を補うことができるそうです。

トランセンデンタル・メディテーションのメカニズム

TMを習得する際に繰り返し言われるのが、「何の強制もしない」と「何も期待せず、そのままを受け入れる」ということです。

「努力しろ」「現状に甘んじるな」と言われながら育ってきた大半の人にとっては逆に難しい留意点な気もしますが、TMは脳の自然な動きを活かして行う瞑想だからこそ、外からの強制はまったく必要ないらしいのです。

どういうことかと言うと、mind(心)はそもそも深くへ入っていくのを好むものだそうです。

前提知識なく説明するのはすごく難しいのですが、Vedic心理学では、mindの奥底には”真の自分”(self)の存在があり、外からの刺激によってではなく、そこ(最内)に近づくことで私たちは真の喜びを感じられるとされています。
mindはその喜びを感じることを強く求めて動いているようなのです。

よって、マントラを唱えることできっかけを作ってあげさえすれば、mindは強制されなくても深い方へと潜っていきます。

mindには、大きく分けて、覚醒・夢・睡眠・トランセンディングの4つの状態があるらしいのですが、マントラを唱え始めると、覚醒から徐々に右の状態へと移行していくようです。

上記した通り、TMの大きな効果の一つに疲労回復があります。

もう少し詳しく言うと、人間はポジティブなもの、ネガティブなもの含め大きすぎる刺激があった際にストレスを抱え込み、それが体に疲労として蓄積されていくのですが、TMを通じてmindの深くにアプローチすることで、それにつながったbody(体)にも働きかけ、疲労をリリースすることができるそうなのです。

といっても最初からmindの深層にアプローチできるわけではなく、体に古い疲労が溜まっている場合にはそれが障害となり、mindの浅い位置で留まってしまうことが多いようです。(上記した脳の状態について言うと、必ずしもTMをしているからといってトランセンディングに到達できるとは限らず、覚醒・夢・睡眠状態のいずれかで留まることも少なくないようです。)

体内の疲労は、例えるならば輪ゴムをねじり切ったような形で体の中に滞在しているそうなのですが、TMでmindにアプローチすることでそのゴムが弾かれて元の形に戻り、取り除かれていきます。

それを繰り返すことで障害物が減っていき、mindの奥底へと入っていけるようになるそうです。
(文字での説明には限界がありますね…機会があれば図を用いてもっと詳しく説明できればと思います)


おそらく結構な量のストレスと疲労を溜め込んできた私にとっては、mindの奥底に入っていくことはとても難しく、TMとただ目を瞑っている状態との区別もほとんどつかないような感覚でここ数週間の瞑想を繰り返してきました。

ただ目を閉じて、頭に巡ってくる考えとマントラをぼんやり見ているような感覚です。

習得間もない頃からスピリチュアルな体験をしているクラスメイトを横目に、自分の状態を憂うことも少なくありませんでした(笑)

そんな私も、今週末、ついにTMの効果を実感するに至りました。

以前の記事で取り上げたラウンディングコースに参加するチャンスに恵まれ、土曜日の午前中に20分×2回のTMを行ったのですが、連続してTMを行うことで、よりmindの奥底へと入っていくことが可能になるようで(スタート地点が深くなるので)、2回目のTMでは今までと違う体験ができたのです。

ラウンディングの部屋

最初は悲しさや不安とセットになるような記憶で脳内が溢れていたのですが、途中で具体的な思考が巡ってこなくなり、マントラすらも消えてしまい、頭の中がしんと静かになる感覚がありました。

TM中は体がすごく重く、意識はしっかりあるのに体は眠ってしまっているような感覚があったのですが、終了後は心身ともにすっきりと軽くなり、初めてTMの効果を少し感じられたような気がしています。

終了後にそれを共有した先生には、「もしかしたらトランセンディングの状態まで到達したのかもね」と言われました。

トランセンデンタル・メディテーションの効果

TMには、疲労回復だけではなく、他者との関係の改善や脳の働きの向上、エネルギーレベルのアップ、幸福感の上昇などさまざまな効果があるようです。

実際に授業の際に生徒の一人の頭にEEGという脳波測定装置を付けて脳の波動を見たのですが、TM前とTM中とで劇的な違いが見られました。
顕著な変化が見られたのは、左右の脳半球同士のインタラクションの程度。
TM前はほとんど左右間のつながりが見られなかったのが、TMを始めるとインタラクションが目に見えて活性化されました。

現在の学校教育では左脳の成長ばかりに焦点が当てられている、或いは私たちは実際脳の5%ほどしか使えていないと言われたりしますが、誰でもできる瞑想を通じてこの状態が作れるというのは驚きです。

ちなみに、疲労やストレスはクリエイティビティの発揮を邪魔するそうなので、これらが取り除かれることで、クリエイティブ度の向上も期待できるのではないかと思います。

600ものサイエンスマガジンがTMを取り上げており、アメリカの学校とでも次々と取り入れられるようになってきているそうです。

日本でも、鳩山由紀夫元首相がTMを習慣とされていたんだとか。


1日に20分瞑想を静かな場所で2セット行うというのは忙しい現代人にとっては現実離れした習慣のようにも感じられますが、科学的にも効果が立証されていることを受けて、Googleを始めとするアメリカの企業が組織的にマインドフルネスを導入したように、日本の企業が東洋発祥のTMを導入する日が来たらとても面白いなと思います。

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