デンマークで体調を崩したら?デンマークに長期滞在するなら押さえておきたい、2種類の必須カード

      2018/05/19

こんにちは、ERIです。

今回の記事は少し毛色を変えて、今後デンマークへの留学やワーホリなど90日以上の滞在を考えている方向けの日常生活編をお送りしたいと思います。

海外で一定期間生活を送る場合、いくつか考えることがありますよね。
たとえば、携帯電話はどうしよう?だったり、病気になったらどうしよう?海外旅行保険に加入していくべきか…だったり、交通費の支払いはどうするんだろう…だったり。

携帯電話については、行き先に関係なく、SIMフリー携帯を出国前に購入し初期設定を済ませておき、滞在国で一定のプラン付きのSIMカードを買って携帯電話に入れ込むのがスムーズかと思いますが、ここではデンマークならではのものをご紹介します。

生活を格段に便利にしてくれる2種類のカード

デンマークに着いて間もなく取得を求められる、もしくは薦められる2種類のカードがあります。
① イエローカード(+ブルーカード)
② ライサコート

これらは、デンマークで医者に掛かりたい時、公共交通機関を使いたい時に不可欠もしくは利便性を大きくアップさせてくれるものです。

① イエローカード

取得したイエローカード

イエローカードの取得=CPRナンバーの取得を意味します。
CPRナンバーとは、Central Person Registerの略だそうで、デンマークの全住民に取得が求められているものです。
このナンバーの取得によって、かかりつけ医に診てもらったり、図書館で本を借りたり、デンマークで口座を開いたりするなど、デンマーク人が享受している公共サービスの一部を同じように享受することが可能になります。

取得まで

日本人が90日以上デンマークに滞在する場合、ビザの取得が求められます。
フォルケホイスコーレに留学する場合、一般的なのはST1ビザかと思います。

日本(代官山のデンマーク大使館)で申請後、デンマーク移民局から滞在許可証が届くのですが、そこに「デンマークに定住先(permanent address)を取得後5日以内に各地域郡の登録局に直接出向き、住民登録をするように」との指示が記載されています。

その通りにすると、1~2週間で(私は1週間足らずで受け取りました)定住先の住所宛にCPRナンバーの書かれたイエローカードが届きます。

地域郡での住民登録の際、窓口でかかりつけ医を選択するように言われます。
私の場合は、学校付近の医者が全て満席(新しい患者を受け付けていない)ということで、その地域郡のある駅付近の医者を紹介してもらいました。

医者の名前がイエローカードに記載されており、体調を崩した際あるいは検診を受けたい際には、体のどこに症状があったとしても、まずその医者にコンタクトをすることになります。

医者の受診

まさか到着後3週間足らずでデンマークの医者にお世話になることになるとは思っていなかったのですが、しばらく体調不良(といっても発疹のようなものなのですが)が続いており、今日医者に診てもらってきました。

もちろん、ウォークインで行っても診てもらえないので、事前に電話で予約をします。
電話予約を受け付けている日本の医者の場合、ほぼ100%受付の方が対応してくれるのではないかと思いますが、デンマークの場合、この電話も自動音声で始まります。(もちろんデンマーク語)

デンマーク語のできない私に対応できるはずもなく、クラスメイトに助けてもらいました。
自動音声に従ってCPRナンバーを入力し、予約を取るための順番が回ってくるのを待ちます。
私はお昼過ぎに電話をしたのですが、なんと待ち人数8名、20分も待たされました…。
なお、これは日常茶飯事のようで、朝8-9時の間は20人近く待ち人数があることもザラだとか。

予約を取るための順番が回ってきたら(英語が話せる方に代わってもらいました)、まず症状を伝えます。
そして、翌日唯一空きがあったお昼前の時間に予約を入れました。

お世話になった医者

実際に医者に着くと、なんと受け付けも無人。
スクリーンとカードをスワイプする機械が置かれており、そこにイエローカードをスワイプすると、画面に11時に予約が入っていることその他(解読できず)というメッセージと大きなチェックマーク(受付しましたという印だと解釈しました)が出てくるので、他の患者さんたちとともに座って待ちます。

20分ほど待っていると、診察室が開いて医師に名前を呼ばれました。
クラスメイトに聞いた話ですが、一人の医師が全症状を診るそう。(あらゆる領域の病院で経験を積んだ医師だそうです)
専門外の場合は、他院に紹介される場合もあるんだとか。

私の症状はおそらく日本であれば触診を伴うものだったかと思いますが、こちらでは問診→病名の判断→処方薬の判断で終了しました。
もちろん医師にもよるのでしょうが、握手と自己紹介で迎えられ、流暢な英語でジョークを交えながらフランクな会話を楽しむような感じで問診が進み、また握手で見送られるというなんとも欧米らしい(?)時間でした。

この診察は、イエローカードがあると(カード記載のグループも影響するのかも知れませんが)、なんと「無料」です。

 

なお、「処方箋を書く」と言われたので、紙の受け取り場所を尋ねたら、「全部電子のやりとりだよ。さっき送信したから、もう薬局に届いて彼らが薬を準備してくれているはず」という言葉が返ってきて驚きました。

その足で徒歩10分ほど離れた薬局(デンマーク語でApotek)まで歩きます。
薬局と言っても、日本のドラッグストアのような感じ。
働いている人達はおそらく薬剤師なのだと思いますが、服装は普段着で、それもドラッグストア感を醸し出していました。

入口にある機械で順番待ちカードを発行し、自分の番を待ちます。
順番が来たら窓口へ出向き、イエローカードを見せると、薬を出してくれました。
日本と同じように飲み方を説明してもらい、代金を払って終了。
私が受け取った飲み薬は500~600円でした。デンマークの物価を考えるとかなり安いので、こちらもイエローカードの恩恵を受けられたのかなと思っています。

なお、余談ですが、イエローカード受け取り直後に子宮頸がん検診とその周辺の細胞に悪い兆候が見られないかの検査(将来的なリスク測定)が届きました。
クラスメイトいわく、全デンマーク人女性が、23歳になってから一定の年齢になるまで3年に一度無料で提供されている機会だそうです。
受診するかまだ決めていませんが、こういったありがたい機会をデンマーク国民と平等に与えてもらえるのは、有難いことだなぁと感じています。

デンマークの物価はびっくりするくらい高いですが、体調を崩した時に我慢することなく安心して無料の医療サービスを受けられるのは、大きな利点だと思います。

ちなみに、追加申請するとブルーカード(EU健康保険カード)も取得でき、それによってEU内の他の国々でも医者にかかるなどのサービスが受けられるようになるそうです。

② ライサコート

取得したパーソナルなライサコート

日本でいうSUICAやPASMOのようなもので、一定額を予めチャージしておくことで、それを使って公共交通機関に乗車することが可能になります。(ただし、電車については全地域共通で使えるものの、バスについては使用可能地域が限られるそう)

どこの国でも大差ないかも知れませんが、デンマークでは100DKK(≒1800円)以上の紙幣しか所持していない場合、バスに乗車できません。
私も先日500DKKしかない状態で乗車を試み、一時間に一本しかないバスの乗車を断られたばかりです…。

加えて、できればコインが好まれるのですが、これを毎回バス乗車時までに一定額まとめて集めておき、かつ素早く必要額分取り出してドライバーさんに渡すのはなかなか難易度が高いです。

その点、ライサコートを使えば、乗車時と下車時に入口・出口の青い丸型の装置にカードをかざすだけでチェックイン・アウトができるようになります。
使い方は電車についても同様で、ホームの手前やホーム内に設置されている同じ装置に乗車時・下車時にカードをかざせばOKです。
チェックアウトを忘れるとトラブルが起きるそうなので、その点は注意が必要です。
(実際にはルート次第でチェックアウトするタイミングなどが多少変わりますが、それについては割愛します)

また、さらに大きな利点は、ライサコートを使うと運賃が大幅に割引されること。
割引率は公共交通機関の使用頻度によって異なるそうですが、例えば先日近くの街までバスで行った際、現金払いだと36DKKする運賃が、18DKK(半額!)になりました。
こちらは運賃も日本と比較してかなり高いので(36DKKを円換算すると約650円ですが、同じ距離が日本であれば220円で済むはずです)、こういった割引の恩恵はとても大きいです。

このライサコートには、大きく分けて、本人しか使えないパーソナルなものと共用できるフレキシブルなものとがあります。
私はフレキシブルなものの存在を知らず、学校の先生に教えてもらってパーソナルなものをオーダーしました。
3種類の書類をウェブからダウンロードして記入し、3.5×4.5cmの顔写真を添付し(任意)、IDを二種類付けて(私の場合はパスポートと学校が作成してくれた簡易な在学証明書)指定住所に送付したところ、1週間ほどで手元に届きました。

届いた時点で100DKKが入金されているのですが、こちらは後日請求書が届き、後納する仕組みだそうです。
なお、チャージについては、NemIDというものを取得すればウェブでクレジットカード等を使って対応できるのですが、そのIDがないと、駅のライサコートチャージ機で行うことになります。

パーソナルなライサコートの方が割引率が高いものの、おそらくデンマーク国内に定住先を持つ人しか入手できず、且つ申請がやや面倒なので、短期間滞在される方は駅もしくはオンラインでフレキシブルなものを購入するのがいいかも知れません。



今回はデンマークにある程度長期で滞在する方向けのtipsについて書きました。

デンマークでは多くの国民が英語を問題なく話せるものの、街中の看板や郵便物、建物内の表示含め、大半の文書はデンマーク語のみです。
また、ネットで検索しても、デンマーク語以外の情報は量が限られます。

出発前に、日本人のデンマーク滞在経験者のブログや英語で記載された記事を読んで基本情報を集めていく、もしくは現地に着いてから遠慮せずに周りの人に頼るのが便利な生活を送るカギになるのではないかと思います。

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