デンマーク人の幸せの秘訣②変えられることと変えられないことを見極める力を身に付ける

   

こんにちは、ERIです。
早いもので、日本に帰国してから3週間が経ちました。

日本は公共の場が本当に清潔に保たれていて(先日ショッピングモールのお手洗いがきれいすぎて思わず写真を撮ってしまいました)、ご飯も美味しくて(外食するたびに注文したいものが多すぎて困っています)素晴らしいなと思う一方、気を抜くと簡単に心が荒んでしまう場所だなとも感じています。

すれ違う見知らぬ人の多くは急いでいて、イライラした様子で、目が合っても微笑むどころか反らされ、ぶつかっても謝らない…皆本当に余裕がないんだろうなと感じます。

と、これは前回の記事と同じような内容ですが、この例を始め、日本には「幸せになることを促す要因が不足している」というよりも、「不幸せになることを助長する要因が多い」ように思うのです。

今日は、私が考える「不幸せになる要因」を取り除く方法の1つを書いてみたいと思います。(次回に続きます)

他人の愚痴を言うのではなく、自ら行動する

デンマークに行ってすごく新鮮だったのが、愚痴を言う人、ネガティブなことを言う人がほぼ皆無だったことです。

たとえば、真冬に学校中の暖房設備の交換が行われ、部屋のヒーターが動かなくなったことがありました。

日本であれば、「寒いよね…(早く修理してよ)」だったり、「何で今やるの?学期が始まる前に準備できたはずなのに…」だったり、きっとあちこちでそこに対する不満の声が噴出し、学校側も恐縮するのではないかと思います。

実際、真冬にヒーターがない状態でシャワーを浴びるのは結構寒いのですが、デンマークでは誰も文句を言う人はいませんでした。
「寒いのには慣れているし特に問題ない」であったり、「心のサウナを入れれば問題ないよね」(!?こういった日本で聞かない不思議な表現が多用されていました)だったり、ごく自然にポジティブな反応をするのです。

また、前シェフが辞めてしまった際、新しいシェフが一週間ほど見付からず、今まで通りの美味しい食事ができなくなるのではという不安に学校が包まれたことがあったのですが、その際にも「私たちが料理すればいいんじゃない?」「少なくともおかゆくらいなら作れるよね。毎日おかゆにかけるものを変えれば楽しんじゃない(笑)」と言って爆笑するなど、ネガティブな雰囲気は一切ありませんでした。

① 無いものではなく、有るものに目を向けて感謝する

この背景にはいくつか要因があるように思うのですが、まず一つ目は、おそらく彼らがお膳立てしてもらうことを当たり前だと考えていないことです。

日本は何でも整っており、特にお客さん(学校で言えば生徒)の立場だと、自分が働きかけずともサービス提供者側(学校で言えば管理者や教師)が先回りして良い状態をつくってくれるのが常です。

それは素晴らしいのですが、そういった中で暮らしていると、「自分の望むものや状態が手に入るのが当たり前」になり、それに感謝するというより、それがないと不満に思う減点方式の思考をし始めてしまうように思います。

その点、デンマーク人はお膳立てされるのに慣れていない分、無いものではなく、有るものに目を向けて感謝するのが上手いのでしょう。

② コントローラブルな物事に集中する

そして二つ目に、彼らは自分にコントロールできる物事に集中しているのだと思います。

まさに「二―バーの祈り」に則った考え方だと思いますが、この言葉はご存知でしょうか?
“神よ、変えることの出来ない事柄については、それをそのまま受け入れる平静さを、
変えることの出来る事柄については、それを変える勇気を、
そして、この二つの違いを見定める叡智を、私にお与えください。

というものです。

「彼女が~してくれればもっとよくなるのに」だったり、「親が~だからこうなってしまった」などという思考に陥るのはある意味楽ですが、自分自身は変えられても他人を簡単に変えることはできないので、結局不満が募っていくことになります。

その点、上に挙げた発言の多くもそうですが、デンマーク人は他人に何かをしてほしいと望むのではなく、自分がどう動けばその問題が解決するかに焦点を当てています

②’ 自分が変われば変えられることはいくらでもあると信じる

加えてデンマーク人がすごいのは、自分にコントロールできると捉える範囲がとても広いことです。

それを強く感じたエピソードをご紹介します。

以前書いた通り、私のいた学校ではトランセンデンタル・メディテーション(以下TM)という瞑想を取り入れており、ラウンディングという、TMを一定期間集中的に行う短期コースを定期的に設けていました。

短期のラウンディングコースは、毎回参加者が異なるのですが、10~20名くらいが一部屋に集まって実施されるので、他の参加者の顔ぶれにより瞑想の深さが大きく変わってきます。

もちろん、長期コースのクラスメイト達のように、よく知っている人達と行う方が、深い体験をしやすいです。

学期によっては、長期コースのクラスで1週間ほどラウンディングを実施しているようなのですが、学校の事務局に問い合わせたところ、私たちの学期にはそれが予定されていないことが分かりました。

なお、どの週に何を学ぶかは学期開始時点で大まかに決まっており、それを後から変更するのは簡単ではありません。

となった場合、「私たちもクラスでラウンディングやりたかったよね…」「何で私たちはラウンディングできないの?前の学期はあったのに」だったり、時間割を決めた学校に対して不満を募らせて終わるのが、典型的な対応パターンではないでしょうか。

ですが、ここで面白かったのが、どうしても長期コースのクラスメンバーでラウンディングをやりたいと思ったクラスメイトが、「クラス全体に意見を聞いてみて、大勢が賛同するならそれを持って学校にラウンディングウィークを設けるように依頼しよう」と言い出したことです。

クラスメイト全員に意見を聞いて回ったところ、全員が賛成だったので、「私たちはラウンディングがやりたいです。○○を先生としてアサインしてください」という旨を書いた用紙に全員分の署名を載せ、事務局に提出しました。

そして、事務管理者がそれを教師ミーティングに挙げた結果、「1週間は難しいが、数日やってみよう」ということになり、学期終わりにラウンディングが実施されることになりました。

他のクラスメイトに聞いたところ、デンマーク人の中でも、署名を集め学校と交渉したクラスメイトのようにイニシアティブを取る人はそこまで多くないそうなのですが、学校の事務局に意見を上げることに驚くメンバーはおらず、やはりあらゆる物事をコントローラブル(「自分が動けば状況は好転させられる」)だと捉えている人は非常に多いように感じました。

なお、この背景には「民主主義的な物事の決め方が浸透している」ことが密接にかかわっているように思いますが、それについてはまた別の機会に書きます。

思わず撮ってしまった署名を集めた紙


「無いものではなく、有るものに目を向けて感謝する」こと、「コントローラブルなものに焦点を当てる」ことは、「不幸せになる要因」を取り除く大きな一歩
ではないかと思います。

次回は、「不幸せになる要因」を取り除くもう一つの方法について取り上げたいと思います。
これこそが、「生きづらさ」を解消する大きなとっかかりになると私が考えていることです。

6/10(日)にフォルケホイスコーレ報告会を実施します

ブログを読んでくださっている方何人かから、「書いてあることは理解できるが、自分が体験していないのでいまいち腑に落ちない」という声をいただきました。

同じ体験はデンマークに行かないとしていただけないかと思いますが(笑)、来週6月10日(日)に実施するフォルケホイスコーレ報告会にご参加いただければ、言葉を補いながらお伝えすることができるはずですので、もっと話を聞いてみたい!という方がいらっしゃれば、ぜひお越しください!
同時期に別のフォルケホイスコーレに留学していた男性と共同で実施します。

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■フォルケホイスコーレ報告会~デンマークの「人生を学ぶ」学校で見つけた私たちの生き方~■
【日時】
2018年6月10日(日)14:00~16:30 (13:45~受付開始)
【参加費】
2,500円(ドリンク・お菓子代込)
【会場】
GOBLIN.原宿店 Aスペース
東京都渋谷区神宮前2-35-9原宿リビン407号室・408号室

JR 原宿駅 竹下口より 徒歩6分 副都心線 北参道駅 出入口2より 徒歩5分
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なお、こんな方に来ていただきたいと思っています。
・「自分らしい生き方」というワードにぴんと来た方
・今の生き方、働き方に疑問を持っている方
・デンマーク、フォルケホイスコーレに興味のあって留学経験者と話をしてみたい方

あと数名ご参加者を募集中です。詳しくはこちら

 

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