“Are you happy?”で始まる生のための学校『フォルケホイスコーレ』の日々

   

こんにちは、ERIです。

もう少し全体像を掴んでから切り口を考えてブログにまとめようと思っていたものの、それを待っていると数週間は何も書けなそうなため(笑)、今回はここまで数日で見えたフォルケホイスコーレの様子について書きたいと思います。

学校の外観

場所は?

私が留学している学校は、コペンハーゲンから電車とバスを乗り継いで2時間強北に向かったHavnsøという場所にあります。

まさにデンマークの北の果てで、学校のすぐ側(徒歩10秒)に海があり、近くに港も見えます。

17時にはとっぷり日の暮れる今の時期は、街灯もほぼないこの場所は怖いくらい暗くて静かです。

東京の喧騒に慣れてかつそれを好む人は、本当に物音ひとつしない時間も多いこの場所に滞在するのは、もしかすると少しきつく感じられるかも知れません。

なお、私は東京に住みつつも自然の多い静かな場所が好きなのでとても気に入っており、特に朝やランチライムなど、気が向いた時にあてもなく静かな海辺を歩けるのはとても贅沢だなぁと感じています。

すぐ近くの海

学校のコンセプトは?

学校の名前を英訳すると、School for Development of Consciousness。

しっかりした意味はもう少し理解が進んでから書けたらと思いますが、自分という存在の奥底にいるありのままの自分自身にアプローチし、そこに光を当てることでwell-beingを実現しようといったコンセプトのもとにつくられた学校だと理解しています。

ちなみにデンマークにありながらなぜかメソッドとして東洋のアーユルヴェーダを基調としており(笑)、それを求めてデンマーク各地から人が集まっているようです。

このテーマは、私が知る限り数あるフォルケホイスコーレの中でもかなりユニークなものです。

シェアリビングスペースはこんな様子

生徒は?

フォルケホイスコーレに通う学生の多くは20代のデンマーク人が多いと理解していますが、私のいる学校は、扱うテーマ柄か割合年齢層が高いです。(おそらく40代以上と思われる人が大半)

昨年9月に訪問したフォルケホイスコーレよりも、大分落ち着いて成熟した印象を受けています。

とてもよくしてくれている70歳の女性(三度目の滞在)がいるのですが、その方には着いて間もない頃に「日本からはるばる来るなんてなんてbrave girlなの!私もこの学校に来て人生が変わったけど、きっとあなたにとってもそんな時間になるわよ。良い学校を選んだわ」とキラキラした目で声をかけてもらいました。

そして今日は”Is everything  alright? Are you happy? I am very very happy.”という言葉をもらったのですが、この歳になってもここまでいきいきしていてかつ人に暖かさを配れる人がいるんだと心がじんわりしました。

彼女からもっと高齢の方に至るまで、皆本当に生命力とじんわりした暖かさに溢れてとしていて驚かされます。年齢に関係なく、皆が仲間であり、互いに愛を配り合っているような感覚があります。

先生はスコットランド人やハンガリー人など、デンマーク出身者以外も多く、授業がほぼ英語なのには助けられていますが、同じロングコースの10数人(この後学期中に20人強まで増えるらしい)の生徒は、私ともう一人のエストニア人の若い女性を除き、全員デンマーク人(!)です。

40年ほどの歴史を持つこの学校で、私が4人目の日本人の生徒だそうです。

食事の際に聞こえてくる会話はほぼデンマーク語ばかり。私やエストニア人の子が輪に加わると、フレキシブルに英語に切り替えてくれる人が多いのにも救われています。(デンマーク人の英語の上手さには本当にびっくり)

海外で長期間生活するのは三度目ですが、アジア人一人で100% no Japaneseという環境は初めてです。

しかも驚いたのが、前述の70歳女性含め、生徒の半数ほどが、今回が初めてではなく何度めかの滞在だということ。

人生に迷った時、あらためて人生に向き合いたい時に戻ってきたいと思う人が多い場所のようです。

部屋からの風景

授業は?

レクチャーは日に大きく3コマあり、午前10時から2時間、午後14時から2時間、日によっては19:30から21時まで授業があることもあります。

午前中はアーユルヴェーダとアートのうち興味のある方を選択式で学び、午後はこの学校のテーマに沿ったベーシックなことを全員共通で学んでいきます。

ちなみに、アーユルヴェーダは体と心を最も良い状態に導くための手段であり、アートは自分の奥に眠るクリエイティビティを解放し自覚するための手段と捉えられています。

まだ始まったばかりでレクチャーの形式は掴みきれていないのですが、先生が説明しながら、生徒が適宜(かなり頻繁に)質問を挾み、そこからまた議論が発展していくことが多いです。

オーシャンルームと呼ばれるクラスルーム

私のいる学校は、consciousness(日本語に置き換えようとするとドンピシャな言葉が見つからない)にアプローチしようとしていることもあり、メディテーションをそのベースとして取り入れています。

まだ習っていないのですが、日本で普及しつつあるマインドフルネスとはまた違うtranscendental meditationというマントラを唱えながら行う手法のようで、すでにこれを体得している生徒の一人からは、これによって本当の自分の声に耳を澄ませ、迷いなく人生を進めるようになったということを聞いたので、自分自身が習得するのがとても楽しみなものの一つです。

生活は?

well-beingが大きなテーマであることもあり、22時就寝が正式に推奨されており、20時半を過ぎるとリビングスペースはほぼ無人になります(笑)

自由な時間はたくさんあるのですが、wifiが部屋にないので、少なくともPCを使う限りは20時半以降はインターネットにアクセスできなくなります…東京ではとても考えられないですね。

なお、部屋は値段を考えてダブルルームを希望したのですが、人数が予定より減ったのか、結果的にシングルルームとして使わせてもらえることになりました。

部屋の様子

食事について言えば、体も心も一番いい状態に導くために、アルコールフリーの環境であり、一日三食ともオーガニックベジタリアンフードがサーブされます。

日本では栄養のことを考えてお肉や魚を毎日欠かさず食べていた人間なので、この食事は結構衝撃的でした(笑)

驚いたことに、多くのデンマーク人やエストニア人にとっては慣れ親しんだもののようです。

今日のランチ

学びたいこと

フォルケホイスコーレへの留学を伝えた際、「何を勉強しに行くの?」と聞かれてもクリアに答えられない自分がいました。

そして、上記を読んで、「アーユルヴェーダ!?この人一体何しにデンマークに行ったの!?」と不思議に思った方もいるかも知れません(笑)

今もまだ明確に言語化できてはいないのですが、About Meにも書いたように「自分の感性や持って生まれたものをフルに活かして自分らしく生きる」ためのヒントを得たい、というのがベースにあります。

アーユルヴェーダやアート自体に現時点で特別な興味があるわけではないのですが(アートを使いその人の持って生まれたものに光を当てるという手法には興味があります)、間違いなく自分の目的につながる手段だなと感じています。

ちなみに、デンマーク人に言わせると、フォルケホイスコーレが北欧に400校あるとは言っても、グルンドヴィの生きた理念を継ぐデンマークのそれと他国のそれとは全く別物なのだとか。

この学校のユニークなアプローチを通して、3ヶ月半後に自分が自分自身をどう捉え、世界をどのように見るようになるのかがとても楽しみです。

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